アメリカ病
アメリカの個人消費が世界経済を支えていると言ってもよいでしょう。
しかし、これは善なのか、それを考えるべき時が来ていると思います。
借金をしてまで消費を拡大している「アメリカの個人消費」。
こうした消費が、いつまでも続くとは思えないし、健全なものではありません。
「もはや、病的な消費だ」と、あるいは「強迫的な消費だ」と思いませんか。
どうして、そこまで消費に走るのか?
これは、経済学的な問題ではなく、心理学的な問題でしょう。
確かに、人間は、買い物をするとストレス解消になるでしょう。
しかし、こうしたストレス解消法は、根本的な解決とはならず、
いたずらに借金だけ増えていくでしょう。
「アメリカ社会におけるアメリカ病」の解決に取り組むべきでしょう。
書評 book review 2004 8 29
書名 「うそつき病」がはびこるアメリカ
著者 デービッド・カラハン 出版社 NHK出版
THE CHEATING CULTURE by DAVID CALLAHAN
NHK出版の本の紹介欄には、こうあります。
「うそつきは成功の始まり
ズルをしないと生き残れない社会
勝ち組になろうとするあまり、
アメリカ人はうそをつき、ズルをするようになった。
過酷な自由競争が生んだ極端な弱肉強食世界。
現代アメリカの病理を気鋭のジャーナリストが明快に分析する。」
文化の違い culture gap 2003 6 23
今日(2003年6月23日)の日本経済新聞には、このような記事があります。
「住宅担保に消費者ローン」
「家計、金利負担増の懸念」
「アメリカで、住宅を担保にした消費者ローンが急増している。」
「ただ、同ローンは大半が変動金利であるうえ、住宅バブル頼みの色彩も強い。」
「ホーム・エクイティ・ローンと呼ばれる同融資は、
住宅の評価額から住宅ローンを除いた部分を担保にするもので、使途の制限はない。」
これを読んで、さすがに日本人は違和感を感じるでしょう。
このような「アメリカの借金文化」には、ついていけないと感じるでしょう。